幸せをしまう箱
自分がいなければ全てがうまくいくと思わないようにと精神科などではよく言われてきた。あなたが今生きていることを家族が愛し支えていると。
私はというと、誰かに愛されていても死のうとする。
間違っていると思うしひどい裏切りをしている。最低だ。
それでもそこに居場所があるようには思えないのだ。
幸せを否定している訳ではない。
幸せをその人と享受したり味わうことは出来る。それを素直に幸せだと表現することもできる。けれどその幸せを食べつすのは一瞬だ。自分の中にそれを一瞬で食べ尽くして消してしまう魔物がいる。
自分がいなければ、その幸せはまた別の誰かとその人は分かち合えたはずなのだ。人並みにそれを大切にしまえる心の持ち主ならきっとそれを別のエネルギーに変えられただろう。私にはそれは勿体無いしそもそも意味がないものだ。
枯れた花を嘆くより、底の抜けた花瓶に無限に水を注がれ続けることの方があまりにも苦しい。花瓶に底を貼り付けたとしても枯れた花はもどらない。