親を信用できずに逃げ出すということ
私がこれから同棲をはじめるということは、毒親という重い母親から逃げて環境を変えるということと同時に、困難になっていた自立を行う荒療治でもある。
現在の私の精神障害の状態は日常生活をするには重いと自分なりにも感じる。障害者手帳を申請する際に2級が認められる程度かもしれない。今までの治療がうまくいかず通院をしなかった・できなかったということや、ひきこもりが長引いてしまったことで状態がどんどん悪くなってしまった。
姉からも母からも引き留められた。週末だけの半同棲でいいのではと。でもその母の様子が最近おかしい、恋人の悪口を今まで以上に頻繁に言うようになった。ただその内容は実際と食い違うことがかなり多く、否定をすれば機嫌を非常に悪くする。
母親が毒親であるという認識に私は変わりがない。でも別に母親としてすべてが間違っている人でもない。他人の母よりよくできたところだってある、半世紀以上を生きた人生の先輩なのだ。
それでも母親から逃げたいと思った。たぶん自立をするという点でなにも私は間違っていない、でも母親にこのことで人格まで否定され罵倒される恐怖感がある。普通の母親は、子供の人格までは否定しない。そうやって育てることはあり得ないらしい。私はそれがおかしいと思うスイッチが壊れている。
何もできない子であっても母親に寄り添い続けるのだと信じていた。酷いことを言われても自分を精神的に痛めつけることの方が多かった。
ただ今思えばそれを見た母親はどうすればいいのかわからなくてパニックになって、また私を罵倒していたように思える。終わらない悪循環の環境を二人がかりで作りあげていたのかもしれない。
いま「不安そのもの」から逃げ出したら私は後悔する。母親という存在から物理的に逃げるという選択を不安から勝ち取りたい。
いつかこの決断がよかったと思える日がくると信じている。