今日も社会を欠席します。

重い鬱になったり、BPDと診断されたり、病院に通っても社会に出れなかった人のブログ

BPD(境界性パーソナリティ障害)と気分循環性障害(双極性障害)を抱えた無職(20代)の日々。母親は昨今で言う毒親、恋人とは共依存。

※BPDのメモ帳から一部記事を引っ越しました

精神疾患の読書録①


 感情的なことばかり書いてしまうので、たまには精神疾患に関して読んだ本でも記録してバランスを取っていく為の読書録。


 私が重い精神疾患を抱えて最初に読んだ本は、南条あやの「卒業式まで死にません」だった。


卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)
卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)
著者:南条 あや
出版社:新潮社
カテゴリー:本


 正確には本で読んだというよりは、この本の元になったwebサイトのアーカイブを読んでから本を購入した。南条あやの保護室のwebアーカイブは http://web.archive.org/web/20080303145757/http://www.nanjouaya.com/hogoshitsu/ から読める。
 私も数年前はまだ高校生だった。この文章を綴っていた高校3年生の南条あやと本当に似たりよったりのことを考えいてた。彼女みたいにリストカット癖はなかったものの、大量服薬は止められなかった。
 実際、高3の夏には彼女と同じように閉鎖病棟に入院した。そこではとても愉快だったり個性的だったりする患者たちに出会った。一緒に悩んでくれるよい看護師や医者もいた。




 でも高3の夏はまた同じようには巡ってこない。
 あの時の入院環境のような入院は、その後一度もない。入院する度に私はこころを病んだし、病院にいるにも関わらず身体まで病んでいた。摂食障害の傾向が出るようになった。
 南条あやのように高校を卒業した頃に死ねたらよかったのにとその度に思った。時間を止めておけたらよかったのにと。


 私は南条あやじゃない。半年のうちの数日だけ通った通信制の高校の卒業式に出なかった臆病者だし、その後死ぬこともできずにのうのうと生きている。のうのうと生きるために高校を卒業した月には、一度別れた今の恋人に連絡をとった。たぶん生きたいと正直になれたのかもしれない。南条あやもそんなことを願ったことがあったのではないかと、ひっそり考える。


 あれから何年かが経ったが彼女の記録を読むことはもうない。

居場所≠プライスレス


 結局、晦日から正月の休み彼に会わずに終わった。


 私が酷い情緒不安定をこじらせて、色々おかしくなってきているのも原因かもしれない。
 そしてそのストレスは同棲する為の部屋を探すのに、彼がこれっぽっちも信用ならないというのが原因かもしれない。期日までに探すと言われて、ろくでもない部屋を契約するんだろうなと。
 実際ろくでもない部屋を引っ張り出してきて見せてきた。


 周囲の同棲をしている人たちは大抵、男性側がちゃんと前もって借りる賃貸の必要条件と妥協点を聞いて契約まで取り付けてくれているみたいなのに…… 皆が同じじゃないのは知ってる。けどあまりにも彼のやり口は疲れる。


 私が正社員として就職できていたりして彼以上に収入があればこんな悩みなかったのだろうか。そうじゃなくても、現時点で彼より貯蓄を持っていれば自分名義でさっさと契約出来たかもしれない。
 年上の相手と一緒になっていれば、安心して任せられただろうか。別に年上だから生活力があるとは到底信じてなどいないが。




 いっそ同棲のことなんか取りやめて、人生の再出発を考えるのも魅力的である。
 今世で再出発できずに、来世にしてしまうことも考慮している。


 彼に病気を治せと、いつぶりかは知らないが言われた。
 今の今まで、酷くなって辛い苦しいと言っても精神科に力ずくで連れて行ってくれたことなんかあっただろうか? 家族も彼もそんなことはしてくれなかった。いつだって私の自発的行動で治療に向かっていた。
 そしてそんな私を見かねて、家族も彼もあまりいい目では見ていなかった。


 病院に行かなくなって、ひきこもった時、逆に何も言われなくなった。むしろだんだん寛解に向かっているとさえ思われた。
 しかしだんだん本当にひきこもりが長引いてくると、どうして働かない、やっぱり未だに病気なのかと。


 ついには治療に向かわないのは君の意志の弱さだとまで言われた。それの何がいけない。
 治らない、ドクターショッピング、止まらない希死念慮、大量服薬。このサイクルにまた身を投じたところで協力してくれるのだろうか? 
 誰も手など貸してくれないだろう。


 いつだって治療は孤独でしかなかった。医者もソーシャルワーカーも誰一人結局は信用ならなかった。

自殺企図


 新年、初詣に行きたいなんて言ったけど、昼間に彼の言葉に怒ったのと体調不良で行かなかったら、彼はそそくさ初詣に出かけてしまった。


 1日ぐらい待ってくれるかと思ったけど、行きたくないと強く言いすぎて本当に行きたくないんだと勘違いされたみたいだった。




 彼との同棲のための部屋を、気晴らしに探すも、都内になると二人で住むには狭く高い部屋ばかり。彼の希望の金額では二人で暮らせる広さの部屋は無いに等しい。
きっと私が働けばこれぐらいの家賃を払っても沢山貯金ができるぐらいなのに。そう考えたら自分がいないほうが彼は余裕を持った生活ができて、私もこんなことで痛みを感じないのにと辛くなった。


 自殺をしたいと思った。


 ただいつもうまくいかない。




 解離性障害の私は強く望めば、多少人格が荒廃するぐらいはあるかもしれない。強く望んだ結果、1日ごとの記憶が飛び飛びになっているのは数年前から起きてはいる。


 記憶喪失というものは都合よく起きなくても、自分を殺すということは意外と簡単だから。その結果、記憶が喪われる日もあるかもしれない。ゆっくりゆっくり安らかになれる日が来るまで、自分を殺し続ければいつかは穏やかになれるかもしれない。